唐辛子で過敏性腸症候群対策？

今回は・・・少し意外に感じるかも知れませんが、「唐辛子による過敏性腸症候群対策」について取り上げてみたいと思います。

唐辛子でIBS対策？

• 過敏性腸症候群は「腸の過度な運動によって便通異常が起こる」だけでなく、下痢の人は特に「腸の動きに敏感になりすぎている」ことが原因にもなってしまっている
• 腸の運動に敏感になってしまうのは「腸への刺激が脳に伝わりやすくなってしまっている」ため
• そして、唐辛子に含まれている「カプサイシン」を摂ることでさらに刺激が伝わりやすくなってしまうので、一般的には「腸を刺激するような香辛料は避けるべき」と言われている
• ただ、「定期的に少しずつカプサイシンを摂る」ことで体が慣れていって、もともとあった「腸への刺激が脳に伝わりやすい状態」が解消されることがあるため、IBS対策になる可能性もある
• 腸への刺激だけでなく、胃に対しても同じことが言えるだけでなく「カプサイシンは胃を保護してくれる粘膜を増やす」効果があるので胃もたれや胃の痛みにお悩みの方も試す価値アリ
• もちろん、毎日のように唐辛子を大量摂取してしまうと下痢症状が悪化するだけでなく、内臓を傷つけてしまう場合もあるので少量ずつ摂取することを心がけましょう
• 辛いものが苦手な人なら「カプサイシンサプリ」を利用するのが手軽でオススメ

もう少し解説

腸の動きが過剰になってしまい便通異常が起こる過敏性腸症候群に「唐辛子などの刺激成分はご法度」だということは・・・たぶん、皆さんもご存知でしょうし、「辛い食べ物を食べた次の日は下痢に襲われる」なんてことを身を持って経験されているのは私だけではないと思います。

過敏性腸症候群は単純に腸が自律神経の乱れによって痙攣して下痢や便秘症状が起こるだけでなく、「ちょっと腸が動いただけで脳が過敏に反応する」というのも下痢型IBSの人からすると大きな原因のひとつとなっておりますで、「刺激が脳へと伝わるサポートをカプサイシンがしている」というのは興味深いお話なのではないでしょうか？

とはいえ「カプサイシンによって脳へ刺激が伝わりやすくなるのなら下痢型の自分は絶対に唐辛子を食べないようにしよう！」ということをスグに考えるのではなく、逆にカプサイシンを少量ずつ長い期間摂り入れていくことで体を慣らして「胃腸の刺激が脳への伝わりにくくなる」ことができるのならば試してみる価値はありそうですよね。

ちなみに・・・これは単純に「カプサイシンの刺激に体が慣れてしまい、唐辛子を食べても下痢をしなくなる」ということではなく、「もともと胃腸の動きに過敏に反応してしまう症状の改善に定期的なカプサイシン摂取が有効」だということなので皆さんも是非とも実践されてみることをオススメします。

もちろん唐辛子を食べる量は人それぞれですが、あくまでも「体や便通に影響が出ないぐらい少量」ということを一番に考えてくださいね。
過敏性腸症候群を改善したくて唐辛子を食べすぎたら下痢症状が強くなった・・・」なんてことでは本末転倒ですからね♪

最近ではダイエット系のカプサイシン配合のサプリメントも増えてきているのでそちらを活用されるとさらに手軽に実践できると思いますよ。



でも、下痢症状が続いている人からすると症状改善の可能性があるとはいえ「唐辛子を食べる」というのは少し勇気がいる行動かもしれませんね。
私の場合は・・・長年IBSの下痢症状に悩んでいるので結局いくら食べ物に気を使っても下痢はしてしまうことから、それほど唐辛子を定期的に食べていくことに関しては抵抗感なくできそうなので少し実践してみたいと思います。

というわけで、皆さんも体調に影響がない範囲で「少量のカプサイシン摂取」をお試しになってみると、気がついたら「胃腸への刺激に鈍感になった♪」なんて状態になってくれるかもしれませんよ。