便に粘液と血液が混ざる「粘血便」 どうにかしたい!「お腹のトラブル」

便に粘液と血液が混ざる「粘血便」

このサイトでは以前に「粘液便」について取り上げましたが、今回は粘液便に血液も混じってしまう「粘血便」についてご紹介したいと思います。


粘血便について


  • 粘血便とは「粘液と血液」が混じってしまった便
  • 便についた粘液には「腸が分泌した粘液、消化液」や「腸壁の細胞」が含まれている
  • 便に粘液が付いてしまう理由は、腸に炎症が起こることで過剰に粘液が分泌してしまうから
  • IBSにより下痢をすることで腸がダメージを受けて粘液便が出るケースはあるが、そこに血が混じった場合には要注意
  • 腸の炎症がヒドくなり出血が起こると、便に「粘液と血液」が混ざり粘血便となる
  • 粘血便から疑われる病気は「ウィルスによる腸炎」や「潰瘍性大腸炎」、「クローン病」、「大腸憩室症」、「大腸がん」などがある
  • 「発熱やダルさ、下腹部の痛み」などがあって粘血便が出ている場合には大きな病気の疑いもあるので必ず検診を受けましょう


粘血便についてもう少し解説


前の粘液便についての記事と少しカブってしまいますが、お腹を壊しがちな人からすると粘液便が出てしまうことは時々あると思います。
→以前の記事はこちら「粘液便で出てしまい不安な人へ

下痢が習慣化している私も「朝に何度かトイレに入ってるうちに粘液が出てしまう」なんてケースは頻繁にあるので慣れているとはいえ、実際のところ粘液便に血が混じってしまう「粘血便」はまだ経験がありません。

そしてこの粘血便はいろいろな病気が疑われるので粘液便よりも厄介な便の状態と言えます・・・が、
たとえ粘血便が出てしまったとしても単純に「痔による出血と粘液が混じっただけだろう。」と一瞬考えてしまう人も多いと思います。

とはいえ痔による出血は便の出口である肛門付近で起こるものなので粘液に完全に血が混じっているような場合にはやはり腸からの出血を疑って注意された方が良いのではないかと個人的には感じていますね。

なので粘血便が出てしまった時にはできるだけ検査を受けるべきで、さらに合わせてお腹の痛みや発熱がある場合には重大な病気が隠れているのかどうかを知るためにも早急にお医者さんに相談しましょう。
(もし病気が見つかれば早めに対処をすることができますし、病気が見つからなければ安心感に繋がりますからね。)

ちなみに最近患者数が増えていて若い女性に多い「潰瘍性大腸炎」の特徴的な症状として「下痢が続き、粘血便が出る」ことがあり、その他にも高齢者の方に多くて腸内の圧力が高まることで腸の粘膜が腸壁から飛び出してしまう「大腸憩室症」でも腸の炎症から出血が起こり粘血便が出てしまうようですけど、大腸憩室症による出血はそこまで多くなるケースは少ないようですね。

とにかく粘血便による様々な病気の疑いは挙げられますが、その人の腸の状態は検査することでしか判断ができないので「粘液便」ではなく血が混じった「粘血便」が出た場合にはしっかりと対処していくことをおすすめいたします。

・・・過敏性腸症候群の人ですと「理由がわからずに粘血便が出る」という不安感から体調を崩してしまうことも考えられるので、原因を明らかにすることは症状を悪化させない対策にもなることから早め検査をして余計なストレスはスグに取り除いてしまいましょう。


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