熱中症対策だけでなく下痢の時にも活躍してくれる「経口補水液」

熱中症対策として「経口補水液を飲むことが有効」であることは・・・最近ではCMでもやっているのでなんとなくご存知の人もおられると思います。
そこで熱中症対策だけでなく、下痢の時にも活躍してくれる経口補水液について少し調べてみました。

経口補水液のポイント

• 「汗や下痢、嘔吐」などによって体の水分だけでなくミネラル分(ナトリウム・カリウム)も失われてしまう
• 特に下痢は多くのナトリウムとカリウムが出てしまうために水分補給とミネラル補給が大切
• 経口補水液とは・・・体に吸収されやすいように開発されたもので、点滴の代用品としても効果を発揮するぐらい吸収率が高い飲み物
• 体に吸収されやすい理由は、水分に塩分や糖分を加えて同時に摂取することで、小腸からも水分+栄養が吸収されるため(本来、水分は大腸で吸収される)
• 経口補水液は、いわゆる「スポーツドリンク」よりも「塩分量が多く、糖分が少ない」
• オーエスワンという経口補水液が市販で販売されているが手作りもすることができる(手作りだとあまり日持ちしませんが…)
• 分量は・・・「お水1リットルに対して塩1.5g(小さじ半分)、お砂糖40g(大さじ4.5杯)」が目安だが、そこまで細かく分量を気にすることはない
  (レモン汁を入れることでカリウムやクエン酸がプラスされるのでオススメ)
• 「お水500ml+グレープフルーツジュースやオレンジジュース(100％のもの)500ml+塩分3g」で作ると、ジュースによって糖分とカリウムが加わるので手軽
• 経口補水液を飲むときには一気に飲み干さずにゆっくりと時間をかけて飲む(20分～30分ぐらいかけて)
• 飲む量は「成人なら1日1リットル程度まで」、「お子様は1日500mlぐらいまで」が目安。

もう少し解説

個人差があるとはいえ、過敏性腸症候群による下痢ですと・・・そこまで「下痢によって脱水症状が起きるほどの体の水分・ミネラルが奪われる」ということは少ないのかもしれませんが、毎日のように下痢をしてしまうと慢性的にミネラル不足に陥ってしまう可能性がありそうなので注意が必要ですよね。

そこで「食あたりによる下痢」や「暑い時期に大量の汗をかいたとき」に活躍してくれる経口補水液について取り上げましたけど、塩分と糖分を同時に摂取することで体に吸収されやすくなるというのはなかなか興味深いことなのではないでしょうか？

最近では「水分補給」というと純粋に「お水やお茶から水分をとる」ということではなく、お水と同時に塩分を含んだ飴・タブレットを舐めるとかスポーツドリンクを飲むことが定番になってきましたので、「失われたミネラル分も補給する」ことの重要性はご存知だと思います。

そして経口補水液は一般的なスポーツドリンクの3倍ぐらい塩分を含んでおり、この割合が体により吸収されやすい比率だとすると・・・スポーツドリンクは明らかに糖分過剰な飲み物となってしまうので、夏の暑い日や下痢が続いているからといってスポーツドリンクをガブガブ飲むということはあまりよい方法とはいえないこともあるのかもしれませんね。
(スポーツドリンクの中でも糖分控えめな商品もありますし、スポーツドリンクにお水と少量のお塩を足すことで代用はできますよ。)

ちなみに経口補水液としてCMでも流れている「オーエスワン」はドラッグストアなどでもポスターを見かけるぐらい関心度の高い商品となっているので、家に常備しておくことは良いことかもしれませんね。



もちろん、経口補水液は基本的に「お水+糖分+塩分」で作られたものなので手作りしてしまえば済みますので、ある程度上で紹介したような分量を覚えておいて自分でササッと作れるようにしておくと良いとは思いますよ。

とにかく、水分やミネラル分は人間が体に必要な栄養素(「体に不必要な栄養素」なんてほとんどありませんけどね♪)なので、下痢をしやすい人や熱中症対策に関心がある人は是非とも水分補給にご活用されてみることをオススメします。