潰瘍性大腸炎について

「過敏性腸症候群によって下痢や便秘が続いている」という場合・・・生活に大きな支障が出ることは私も痛いほど経験しているので間違いないのですが、実際のところ健康面から見ればそこまで深刻な問題ではないんですよね。

とはいえ「IBSだと思ったら他の病気が潜んでいた」なんて場合ですとそうも言っていられないので、今回は最近話題になることが多くなってきた「潰瘍性大腸炎」という病気について取り上げてみたいと思います。

潰瘍性大腸炎についてのポイント

• 潰瘍性大腸炎とは「大腸の粘膜に炎症が起こることで潰瘍となってしまう病気」で、最近患者数が増えている
• 症状としては「下痢や血便、粘液便、頻繁にトイレに駆け込む」などがある
• このような症状が「ずっと続いてしまう人」や「ある程度の周期(数週間～1ヶ月以上)で繰り返す人」などいろいろなケースがあり、人によってかなり症状の重さも違う
• お腹の不快症状だけでなく、貧血やけん怠感、体重が減ってしまうなどの症状も起こってしまう
• 原因は「細菌の感染」や「遺伝やストレス、食生活などの影響による免疫異常(こちらの説のほうが有力)」があるがハッキリと特定はされていない
• 免疫異常とは、文字どおり「免疫に以上が起こり自分の腸を自分の免疫システムによって攻撃してしまう」
• 治療としては「炎症や下痢症状を抑えるお薬の処方」により行われる
• 症状が強くなることで潰瘍性大腸炎がキッカケで違う病気(腸のガンや肝機能障害、うつ症状など)のリスクが高まることがあるので早期の治療が大切
• 脂肪分の多い食事や刺激物は良くないが、症状が落ち着いている時期にはそこまで厳密に食べ物を選ぶ必要はない

潰瘍性大腸炎についてもう少し解説

潰瘍性大腸炎という病気は最近テレビでもよく聞くようになりましたよね。

このサイトでは過敏性腸症候群のことについて中心に取り上げてますが、潰瘍性大腸炎の代表的な症状である「下痢によりトイレに駆け込む」とか「症状が続くことで精神的な不安感が大きくなってしまう」など多少の共通点があるんですよね。

そこで潰瘍性大腸炎について調べてみましたが、潰瘍性大腸炎はIBSとは違って実際に腸に炎症が起こってしまい多くの症状がでるので「長期間下痢や血便、粘液便が出てしまい不安だ」という人は潰瘍性大腸炎であるかIBSであるのかを知るためにも医療機関で検査してもらうのが大切ですよ。

実際の検査内容としては、問診によって「症状」や「海外旅行の有無」「薬の服用歴」などが聞かれ、直腸をチェックして「痔など他の病気がないか」を調べたり、大腸内視鏡検査をして潰瘍があるかどうかで判断されるようですね。

治療方法としては症状の大小などでも変わってくるとはいえ、基本的には「手術をすればすぐに治る」とか「この薬で完治する」という根本的な治療法ではなく、炎症や下痢症状を抑える対症療法が中心となってます。

これは潰瘍性大腸炎は発症からとても長い期間付き合っていかないといけない病気であるとはいえ、発症から数年経つとだんだんと症状が軽くなってくる特徴があるからのようで、とにかく早めに「自分の症状が潰瘍性大腸炎が原因なのかどうか？」を知って、お医者さんによる指導や生活改善などで対処していくことが一番の対策法となりますよ。



気をつけないといけないポイントとしては・・・潰瘍性大腸炎を発症したのに何も対処をせずに症状が重い状態が続くと、腸のポリープやガンなどだけでなく、腸以外(肝臓や目、関節など)の全身の病気を引き起こしかねないということです。
なので、現在では症状を抑えるお薬や治療法はしっかり揃っているので「早めに発見」することだけを私達は心がけましょうね。

ちなみに潰瘍性大腸炎は10代とか20代ぐらいの比較的若い人が発症しやいと言われてますけど、「年齢や男女」による違いがあまりなくどんな人でも起こりえる病気となっております。
そして「特定疾患」に認定されていることで治療費用が「一部～全額補助」されるので、皆さんも気になる症状があったらまずはお医者さんで検査をしてもらうことをおすすめします。