「薬の飲み方」についての豆知識

処方されたお薬にしても市販薬にしても、服用の際に「薬を飲むタイミングとか飲み方」などでフト疑問を感じてしまっていることってありますよね？
そこで薬の飲み方についての豆知識的なものを紹介してみたいと思います。

薬の飲み方のポイント

• 薬は常温のお水で飲むのが基本(水分で薬を溶かすことを前提に作られているため)、緑茶だと効き目が弱くなることがある
• 粉末状や顆粒状のお薬は、お水に溶かして飲んだり、「オブラート」や「ゼリー」を使うと良い
  (オブラートは喉に引っかからないようにしっかりとお水に浸してから飲む)
• お酒と一緒に飲んでしまうと薬の効き目が強くなってしまうので注意(血行が良くなるため)
• 特に睡眠薬や精神安定剤などの「脳の機能を落ち着かせるような薬」とお酒の組み合わせは強い効果が出てしまいやすいので絶対にヤメましょう
• 薬の服用を忘れてしまったときに「次のタイミングで2回分服用する」ということは避けましょう
• 妊娠中はお腹の赤ちゃんのことを考えて「市販薬ではなく、状況を知った上で処方してくれる処方薬を使う」
• 薬は直射日光や温度・湿度の高いところを避けて保存
• 「市販薬は使用期限を守って服用」し、「その時の症状に合わせて処方される処方薬は決められた期間で飲み切る」ようにする
  (やってしまいがちですが…「処方薬をずっと保管しておいて後々服用する」ことはあまり良くない)

もう少し解説

下痢止めや便秘薬のような「ツライ時に症状を緩和させるために飲む頓服薬」をはじめ、「日常的に飲む必要のある血圧を下げるお薬」など私たちの生活には欠かせないお薬は多いですよね。

これだけお薬が身近になってくると飲み方にも多少は気を使う必要のあるケースはありますが、簡単に言ってしまえば・・・処方薬ならばお医者さんの指導を守って量や服用期間を守り、市販薬ならば添付されている説明をよく読んで服用されれば問題はないというだけのお話にはなってしまいます。

ただカプセルや錠剤タイプなどのお薬の服用にはコップ一杯ぐらいのお水と飲むことが大切で、喉で錠剤が止まってしまったり胃の中で溶けにくくなることを防ぐためにも基本的なことですが心がけましょう。
(もちろん最近ではお水なしで服用できる「チュアブルタイプやフィルムタイプ」のストッパやトメダインコーワフィルムなどもありますけどね。)



それと飲み合わせで注意しないといけないものとして、グレープフルーツなどの柑橘系のジュースと血圧を下げるお薬である「カルシウム拮抗剤」との組み合わせは有名で、たとえ数時間空けたとしても血圧が下がりすぎてショック状態になってしまう危険性があるので同時服用は絶対にしてはいけません。
(影響が無くなるまで1日程度かかるほど影響があるようなので)

そして過敏性腸症候群について取り上げているこのサイトですと・・・抗不安薬や睡眠薬など「心(脳)に作用するようなお薬」を飲まれている人も多いと思いますが、このような薬はアルコールとの相性が悪い(良すぎる？)ために効き目が強く出すぎて想定している時間よりも効果が続いてしまったり、泥酔状態のような感じになってしまうこともありますのでご注意くださいね。

さらにこういった脳に作用する薬は、一旦強い効き目に慣れてしまうと「だんだんと薬が効きにくく」なってしまったり「薬の依存度が高くなる」ことがあるので、同時に服用することはもちろん、酔っている時の服用はご法度ですよ。



とにかく、「腸の中で水分を取り込んで膨らむことで便の状態を整える」作用のあるポリフル・コロネル」といった単純な作用で副作用が少ないお薬もあるとはいえ、症状を緩和させるお薬の多くは「無理やり症状を和らげてしまうようなチカラを持つもの」なので飲み方(服用の仕方や量、タイミング)には気を使って上手いことお薬を付き合って生活されていってくださいね。