便秘解消のために下剤を飲むと下痢になってしまう人は・・・ どうにかしたい!「お腹のトラブル」

便秘解消のために下剤を飲むと下痢になってしまう人は・・・

過敏性腸症候群(IBS)は、自律神経のバランスが崩れて腸が痙攣をしてしまうことで「下痢や便秘を繰り返す症状」が代表的ですよね。
とはいえ、「便秘対策のために下剤を飲んだらお薬の作用で便秘から下痢になってしまった」なんて人はけっこう多いのではないでしょうか?

そこで「便秘で下剤を飲む時の注意点」について取り上げてみたいと思います。

「下剤で下痢になる」ことについて


  • 便秘対策のために下剤を飲むことで逆に下痢になり、そのあと薬の効き目がなくなるとまた便秘を繰り返してしまう人はとても多い
  • この「便秘と下痢の繰り返し」は「下剤に頼りすぎている」ことや「IBS症状として腸の動きが悪くなってしまっている」、「腸に腫瘍がある」などが原因として挙げられる
  • 下剤に頼りすぎると、自力で便が出せなくなるので下剤の服用量の調整が難しくなり下痢をしてしまう
  • 「IBS症状としての便秘・下痢の繰り返し」は薬の問題ではなく、自律神経のバランスの問題なので生活習慣などからケアをすることが必要
  • 「腸の腫瘍」によって腸が狭まるので便秘になりやすくなることがあるが、腸の動きなどには問題がないので下剤を服用すると下痢になってしまう
  • 「血便」が出る場合には腸の腫瘍からの出血が考えられるので「便秘になりやすく血便が出る」場合は早めに検査をしておきましょう
    (痔によって血便になる場合がとても多いですが・・・)
  • 「便秘によって硬くなった便が下剤で柔らかくなったのが下痢便のように見える」こともあり、その場合は特に問題がないので便をお腹の不快感が無くなるまでしっかりと出しきることが大切
  • 下剤はあくまでも緊急時に使用するようにして、「便を柔らかくする食事内容」や「便を出しやすくするための運動やマッサージ」を心がける
    ※以前に書いた便秘解消記事

もう少し解説


女性はホルモンの影響もあって体質的に便秘になりやすいですし、最近では食生活の乱れから男性でも便秘の人は多いですよね。

とはいえ「便秘になったから下剤を飲む」ということは安易にはしないことが大切で、下剤は「何日も便が出ないので腹痛やハリが強い」などの場合にその痛みを緩和するために使用する程度にして「習慣的に服用する」ことはヤメましょう。

習慣的に使用してしまい「下剤に頼りすぎている人」は、自力で便を出すことができずに下剤の強い作用でしか排便ができない体になってしまいまうのが問題で・・・結局、だんだんと下剤の量を増やしていくことでしか排便が楽にできないようになるために下剤の調節が難しくなり、ついつい下剤を飲み過ぎて下痢をしてしまうケースがあるみたいですよ。

それに単なる「食生活や便を押し出す筋肉が弱い」という理由だけでなく、自律神経のバランスによって腸の動きが悪くなることでの便秘では、下剤を飲んでも今度は腸が過敏に反応して下痢になってしまうので「過敏性腸症候群によって便秘と下痢を繰り返す人」は安易に下剤には頼らないようにしましょうね。

さらに便秘に頻繁になってしまう上に血便がよく出る場合には、腸の腫瘍の可能性も考えられるので自覚症状がある人はお医者さんに相談することを強くおすすめします。

ちなみに血便は切れ痔やイボ痔からの出血でも起こりますし、よく「鮮血(真っ赤な血)が出る場合は腸内からの出血ではなくて肛門部分からの出血だ。」なんてことを聞いたことがある方も多いと思います。



ですが「腫瘍の影響で便秘になるような場合」には肛門近くの腫瘍から出血してしまうこともあるので、あまり「鮮血だから痔の出血だ」という判断はできないのでご注意ください。
(もちろんイボ痔の存在や切れ痔による排便時の痛みなどがあればそちらからの出血の可能性が高いですが…)

とにかく「便秘解消にすぐ下剤を使う」ということではなく、できるだけ便秘解消のための生活を心がけて対策をしていくことで、自力で便を出す体づくりをしていきましょう。


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