「腸が衰える」とは？

「毎日なんの心配もなく快便だ」という人はかなり少ないのではないでしょうか？

過敏性腸症候群の下痢型である私は「毎日のように腹痛とともにトイレに何度も駆け込む」ような状態ですし、私とは逆に「排便は数日おきにするぐらいで下剤が手放せない」なんて人もおられると思います。
そこで、快便と関係の深い「腸の老化」について取り上げてみました。

「腸の衰え」についてのポイント

• 歳をとることで肌や筋力だけでなく、腸も老化してしまう
• 腸が老化をすると腸の活動が弱まり、さらに便を押し出す腹筋も衰えるので「加齢による便秘」が起こりやすい
• 便秘になりやすい上に、腸が老化すると善玉菌が増えにくくなるので歳を重ねるごとに腸内環境ケアが必要となる
• 最近では「食の欧米化+便秘」により、若い人でも腸年齢の高い人がとても多い
• 「便秘による硬い便、下痢、ニオイが強い便」などが続いている人は腸年齢が高い可能性あり
• その他にも「残便感がある」「トイレにいく時間帯が決まってない」「強くイキまないと便が出ない」なんて人も腸の老化に注意

もう少し解説

「腸年齢」というとテレビでも取り上げられそうなキャッチーな言葉ですが、要は腸年齢が高い人は・・・「腸の動きが停滞してしまい、悪玉菌の比率が多い腸」ということになりますよね。

このような腸の状態になってしまうのは、年齢を重ねる上での老化現象として多少はしょうがないこととも言えますが、「歳をとっていても腸が若々しい人」や「若い人でも腸年齢が高い人」がいるということは加齢が100％の原因ではないということになります。

ですので「歳をとったから便秘になるのは仕方がない」と諦めるのではなく、水溶性食物繊維により便を柔らかくしたり、善玉菌が増えてくれるような食事(発酵食品やオリゴ糖・サプリなど…)を心がけてみましょう。



さらに便を押し出すための筋力も加齢により衰えてくるので、積極的に運動することも大切で・・・
もちろん、この際の運動は激しい筋力トレーニングなどではなく、散歩や少し早歩きを取り入れたウォーキングでも腹筋は鍛えられますし、腸に刺激を与えるのでオススメです。
年齢を重ねた女性は特に筋力が落ちますし、食事量も減るのでこれらのご注意して生活されてみてくださいね。

そして若い人も同じように、若さにアグラをかいているのではなくて腸に気を配った生活をして「実年齢よりも〇〇歳も腸年齢が上だ…」なんてことがないようにしましょう。

私は・・・一応まだ年齢的には若い？部類には入ってますが、過敏性腸症候群による便通異常で腸内環境はあまり良くないというのはなんとなく覚悟はしています。
とはいえ「どうせ体質的に便通異常を繰り返すのなら腸内環境を整えても意味が無い」というわけではなく、できるだけ食事内容や日頃の運動には気を使ってますし、さらに整腸剤であるビオフェルミンSを最近また飲みはじめたりもしてますよ。
(IBSの場合では心の安定が大切なんですけどね…)



とにかく、内臓の老化は体の不調に繋がるだけでなく、見た目にも大きく影響してくるので「便秘で苦しい」とか「オナラや便が臭い」なんて人はまず便秘解消プラス腸内環境の改善を目指されてみてくださいね。