漢方薬の副作用について どうにかしたい!「お腹のトラブル」

漢方薬の副作用について

過敏性腸症候群やお腹のトラブル対策として有効な漢方薬はいくつかありますよね。
そこで「漢方をこれから試してみよう」という人や「すでに飲まれている人」が気になる漢方薬の副作用について簡単に取り上げてみたいと思います。

漢方薬の副作用についてのポイント


  • 漢方薬でも副作用は確認されているので「漢方だからなんでも飲み続けても良い」ということはない
  • 便秘対策用の漢方薬には「センナ」や「ダイオウ」といった生薬があるが、それらを長期使用すると腸の動きを鈍くなり便秘がヒドくなるケースがある
  • センナ・ダイオウは腸の粘膜が黒く変色してしまう「大腸メラノーシス」という症状が出てしまうので注意
  • 軽い便秘の解消やお腹のガス溜まりには、同じ生薬でも「ペパーミント」がオススメ
  • ペパーミントは腸の痙攣を鎮めたり、ガスを体から出やすくしてくれる上に副作用もほぼない
  • 便秘対策の漢方以外にも喘息に使用される「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」に含まれる生薬の「麻黄(まおう)」は心臓への負担や脳を興奮させる副作用がある
  • 漢方薬は、生薬が入っていない通常の処方薬や市販薬よりは副作用が少ないとはいえ、副作用には気を付けて服用することが大切
  • とはいえ「処方された漢方ならばお医者さんの指示」、「市販の漢方ならば記載されている服用量や服用期間」を守ればそれほど大きな問題はない

漢方の副作用もう少し解説


どうしても私達のイメージからして「漢方薬は長期的に体質を改善するものだから副作用や体の負担はない」と思ってしまいがちですよね。

とはいえ漢方とは、「長年の歴史の中で特定の症状に対して体に作用するような生薬を組み合わせて作られたもの」なので「体に全く副作用がないワケがない」というのは冷静に考えると分かってくるのではないでしょうか。

とはいえ「漢方薬にも副作用があるのならワザワザ漢方は飲まなくてもイイや」と思うのではなく、漢方薬にしろ通常の市販薬・処方薬にしろ、服用の期間や量の注意点もしっかりと商品に明記されているので「用法・用量を守った上で利用するメリット」と「自己判断による長期服用の副作用」も頭の片隅に置いておいてお薬を服用されるのが大切だと私は感じています。

・・・まぁ、ドラッグストアで誰でも購入できるような市販の便秘薬でも「〇〇漢方便秘薬」なんていう漢方を全面に押し出したお薬も販売されており、漢方の作用によって自然に使い排便をうながしてくれることがあるのであまり私達が意識しないでも漢方薬は私達の生活に馴染んでいるとも言えますからね。



それしても漢方系の便秘薬の多くに含まれている「センナ」や「ダイオウ(大黄)」を長期間服用することで、「大腸メラノーシス」という腸が黒ずみ動きが鈍くなる症状が表れるというのは便秘が習慣化している人からすると注意しないといけないポイントで・・・
これらの生薬が含まれているお薬をずっと服用していると薬が効きにくくなり、どんどんと服用量が増えて手放せなくなってしまうだけでなく、服用を止めてしまうと便秘がさらに悪化するケースも多いようなので使う際にはご注意くださいね。

なので、そのような場合には「食事には食物繊維やオリーブオイルを積極的に摂り入れる」とか、お薬を使用するにしても腸の中の水分量を増やしてくれる「マグネシウム系の下剤」を服用するのが良いと思います。

とにかく西洋医学だろうが東洋医学だろうが体に作用するお薬には副作用があるということを知った上で、処方薬でも市販薬でも自分の症状に合うお薬を探して適度に使用するようにしましょうね。


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