トイレでのムリな「いきみ」は厳禁 どうにかしたい!「お腹のトラブル」

トイレでのムリな「いきみ」は厳禁

便秘の人がトイレでどうしてもしてしまいがちな「いきみ(強く踏ん張ること)」について取り上げてみたいと思います。

トイレでの「いきみ」の影響

  • 肛門に負担がかかるので痔(イボ痔)になりやすい
  • 特に妊娠中は便秘になりやすく、いきむことで痔になる方が多い
  • 女性特有の「直腸瘤(ちょくちょうりゅう:腸壁が膣側にへこんでしまう状態)」になってしまうこともある
  • 息を止めていきむと血圧が急上昇し、その後に急降下するので「脳卒中」を引き起こししやすい
  • トイレでの脳卒中は「寒い冬」に「高齢者」が強くいきむことで起こるケースが多い
  • - 心がけるべきトイレでの過ごし方 -
    • 便秘の人ならば強くいきむ必要がないように便の状態を柔らかくする
    • 便意を感じてからトイレに行くようにする
    • 肛門に負担をかけないように「オシリに力を入れすぎず、お腹に力を入れる」ような感覚で排便する
    • 排便しやすい態勢をとる(軽く前かがみになって、足の踵を少し上げる)
    • トイレに入る前や便座に座りながらでも便が出やすいようにお腹を「の」の字にマッサージをしたり、お腹をひねったりして腸に刺激を与える
    • どうしてもイキまなければならないにしても、必ず「息を吐きながら」行う

いきみについてもう少し解説

過敏性腸症候群の便秘型の方は腸が痙攣して動きにくくなり、コロコロとした便が出やすいのでどうしても力を込めてイキんでしまうケースが多いのではないでしょうか。

それに便秘型の方だけでなく下痢型の人でも強くいきむケースはあって、私はIBSの下痢型なんですが毎日のようにトイレでイキんでしまいます。

トイレでのいきみ
これは外出先でいつ腹痛に襲われるのか怖くて「便を出しきらないと外出できない」という不安感からきてしまっており、こういった私のような人は稀なのかもしれませんが、やはりIBSの人ならば便秘型・下痢型問わずに「いきみ」をすることで体にどんな影響があるのかを知っておく必要があるのではないかと思ってこの記事を書いてみました。

まず実感を含めて最初に思うのは「痔になりやすい」ということで、これは私にもしっかりと痔ができてしまっており体験済みですし、便秘型であるならばいきみによってうっ血してイボ状に膨れる「イボ痔」だけでなく、固い便を出す時に肛門への負担が大きすぎて切れてしまう「切れ痔」になる可能性もあるので注意が必要ですよ。

そして女性特有の症状ですが、直腸瘤という「イキむことで直腸の壁が膣側に押し出されてポケット状にへこんでしまう症状」は女性からすると大きな関心のある問題ではないかと思います。

この直腸瘤ができてしまうと、腸のヘコんだ部分に便が停滞してさらに固くなり便秘が悪化するので女性の人・・・特に「妊娠」や「加齢」によって腸と膣の間の組織が弱くなってしまっている人は要注意ですよ。

直腸瘤はヒドく悪化するまでは手術の必要はありませんが、対処法としては便秘解消が一番なので便の状態には気を使いましょうね。

※関連記事→「便秘解消のための基本ポイント

そして痔や直腸瘤などの腸・肛門付近のトラブルだけでなく、命にも係る「急な血圧の変化によって脳卒中が起きやすい」という悪影響も強いいきみにはあるので、便が出にくいからいといってトイレで顔が真っ赤になるほど力を入れている人はすぐにその習慣を止めましょう。

私も昔、トイレで息を止めてイキんでいたら一瞬意識が「フワッ」とした感覚になってしまったことがあるので、それからはできるだけ息を吐きながら腹圧をかけるようにイキむように心がけてます・・・が、結局は「いきむこと自体」をしないような食生活や排便習慣を身につける方が大切なんですよね。

というわけで皆さんも、もう一度「体に負担のかからないトイレでの過ごし方」を見つめ直してみてはいかがでしょうか。


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