過敏性腸症候群と自律神経の関係 どうにかしたい!「お腹のトラブル」

過敏性腸症候群と自律神経の関係

過敏性腸症候群の症状に大きな関わりのある交感神経・副交感神経といった「自律神経」についてのご紹介です。

自律神経についての簡単なまとめ


  • 自律神経は自分の意志でコントロールが出来ない
  • 交感神経は体を動かしたり緊張すると活発になる
  • 交感神経が優位になると機敏に体が動かせる状態になる反面、消化活動は抑制されてしまう
  • 交感神経が過度に働くことにより胃腸の活動が弱くなり過敏性腸症候群の症状がでてしまう
  • 副交感神経はリラックスしている時や睡眠時に活発に働く
  • 副交感神経が優位になると体は安まるが食べた物の消化活動が活発になる
  • 交感神経から副交感神経へ切り替わるのは緊張・興奮から開放され、リラックス状態になることがスイッチとなる
  • ちなみに自律神経に対して、自分が意識して動かせるのは「運動神経」などの「体性神経」

さらに詳しく解説


自律神経というものは自分で「リラックスしたいから副交感神経を優位にしたい」とか調整のできるものではないのでなかなか厄介なものですよね。

自律神経は交感神経副交感神経の2つがあり、
交感神経は「運動時など昼間の活動するために体が臨戦態勢になっているような状態」
副交感神経は「食事、入浴、睡眠など体が休まっているような状況で優位になる」自律神経となっています。

そしてこの自律神経のおかげで私達は意識せずに心臓が動いたり呼吸ができたりするのでその役割は重要で、胃腸の働きも自律神経が司っているので自律神経と過敏性腸症候群は密接な関係があると言えるのでないでしょうか。

過敏性腸症候群と自律神経の関係とは、
「日々感じている様々なストレスにより脳が興奮状態になると交感神経が優位に働き、交感神経が活発になると活動が抑制される腸に運動異常が起きる」
というのがものすごい簡単なメカニズムとなりますね。

さらに腸の運動異常によるストレスがまた脳に伝わってしまい、そのストレスにより腸が・・・といった具合にグルグルとストレスが循環してしまうことで過敏性腸症候群が長期化するとこのサイクルから抜け出すことが難しくなるので注意が必要です。

ですのでどこかでそのストレスの悪循環を絶たなければならないということになります。

過敏性腸症候群と自律神経
やはりこれには自律神経を整えることが一番となっていて、具体的な例としては「規則正しい生活、散歩などの軽い運動、朝に太陽の光を浴びる、深呼吸、入浴、ヨガ、爪もみ」など挙げればキリがありませんが、要はできるだけストレスのない健康的な生活をおくりましょうってことでまずはよいと思いますよ。

ちなみに男性のIBS下痢型の人ならば、「脳のストレス→腸の運動異常→脳のストレス・・・」という悪循環を断ち切ってくれるようなイリボーという処方薬があるので強い症状でお悩みならおすすめです。

女性の方や下痢型以外の方ならば、処方薬では自律神経調製剤や抗不安剤も自律神経に作用するお薬なので、薬の服用による対策に興味があるのなら専門医に相談して処方してもらうというのも対策のひとつではあります。

とはいえまずは薬に頼らずに日常生活でできる対策をしっかりと行って症状が悪化しないようにすることが大切なので、最初はお金や手間をかけないで気軽にできる範囲のことから体調管理やストレス低減をされることが必要だと私は思います。



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