「赤ちゃん~お年寄り」の腸内環境の変化 どうにかしたい!「お腹のトラブル」

「赤ちゃん~お年寄り」の腸内環境の変化

腸内環境というものは日常生活の心がけによって大きく変化していきますが、やはり「年齢」による変化も大きいようですね。
そこで「赤ちゃん~お年寄りの腸内環境」について取り上げてみたいと思います。

年齢による腸内環境の変化について


  • 赤ちゃんの腸内はお腹の中にいるときは無菌状態で、生まれてくるときに母親の体からの影響で腸内細菌が住み着きはじめる
  • 生まれてすぐの赤ちゃんは悪玉菌が多いが、授乳によって一気にビフィズス菌が増えて腸内環境はかなり良くなり、授乳期が一生のうちでも一番環境が良い状態となる
  • 授乳が終わってからは「食生活の変化(母乳やミルク以外のものを食べだす)」によってビフィズス菌が減少してしまい、ストレスや食事内容によってだんだんと腸内環境は悪くなってしまう
  • ただ、子供~成人にかけては自分の心がけ次第である程度良好な腸内環境は保つことができるが、歳をとることで腸の蠕動運動が鈍くなってくると急激に腸内環境が悪くなるので注意
  • 腸内環境は体の免疫力とも大きく関係しているので、年齢とともに「便秘気味」になったり「便のニオイが強くなった」という人は食事や運動に気を使って加齢による腸内環境の悪化を止めることが大切

もう少し解説


私の勝手なイメージですと・・・「赤ちゃんの腸内環境は生まれてからずっとキレイで、成長していくうちにだんどんと環境が悪化していく」という印象を持っておりましたが・・・
実際のところは「母親のお腹の中に居るときの赤ちゃんの体内にはまったく菌が存在しておらず、生まれて数時間経ったころからまずは腸内に悪玉菌が住み着きはじめる」というのは少し意外でしたよ。

とはいえ、その悪玉菌も生後3日ぐらいから発生するビフィズス菌によって一気に減少をしていくようなので、やはり赤ちゃんの腸内環境が良好なことは確かなようですね。
(ちなみに「なんでビフィズス菌が発生するのか?」については、「母乳やミルクの影響」や「母親に産道を通った時の影響(帝王切開での出産でもビフィズス菌は住み着くのでなんとも言えないようですが…)」、さらに「口から自然と入り込んだ菌による影響」などがあるようですよ。)

そこから授乳が終了して3歳ぐらいになるとだんだんと大人と同じような腸内環境のバランスに安定をし始め、ここから食事内容や生活習慣によって腸内環境にも個性が出てくるので「悪玉菌を増やさないような生活」を心がけることが大切となります。



最近では若い人でも「ダイエット目的で食事量が少ない」とか「過度なストレス」、「運動不足」などにより便秘に悩んでいる人が増えてきておりますが、便秘は腸内に食べ物が留まり続けて腐敗が進んでしまうことから腸内環境悪化の大きな原因となるので、将来のことも考えて若いうちからできるだけ腸の環境を良くする生活を心がけることをオススメします。

さらにどんどんと年齢を重ねていくと、体の老化現象のひとつとして代謝機能が落ちてくることから腸の蠕動運動(自然に便を押し出す動き)が鈍くなってしまうので「加齢による便秘」には要注意ですよ。

・・・ですので、結局のところ「なにもしなければ腸内環境は年齢とともに悪くなる」ということにはなってしまうのですが・・・
排便がスムーズにできる体づくりをしておくことで何歳になっても腸内環境の悪化は防げるので、便秘気味の方は特に「免疫力にも大きく関わってくる腸内環境」のことを考えて年齢を重ねていきましょうね。


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