「下痢予防」や「下痢になってしまったとき」の食事内容

いろいろな理由によって下痢症状がでてしまった時に「どのような食事をすれば良いのか？」というのは気になるポイントですよね。
そこで今回は「下痢予防や下痢のときの食事内容」について取り上げてみました。

下痢と食事内容について

• 便秘と違い、下痢は「食事内容によって症状を改善させることは難しい」
• ただし「あらかじめ下痢を予防する」ということから考えると「腸内環境を整える栄養素(食物繊維や乳酸菌)」は大切
• 料理に油を使用する際には、腸への負担が少ないと言われているオリーブオイルがオススメ
• 下痢になってしまった後の食事内容としては、「胃腸に優しい食材(消化が良い食材)」を選ぶ
• 胃腸に優しい食材とは・・・「脂分が少ない食材」や「不溶性の食物繊維が少ない食材」など
• オリーブオイルのような植物性の油は比較的消化に良く、ラードやヘットなどの動物性の脂は消化に悪い
• 腸内環境を整える食物繊維も「硬い繊維質である不溶性食物繊維」は下痢の時には控える
  (リンゴやキノコに含まれているドロドロとした水溶性食物繊維ならば下痢の時にもOK)
• コーヒーやアルコールなど刺激の強い飲料や冷たい飲み物は避け、温かい飲み物…特に紅茶は下痢対策に良いとされている
  (紅茶を飲む際には下痢を引き起こしやすいとされているミルクや砂糖は入れずに飲むのがポイント)
• 下痢の時には体内の水分が失われてしまうので、「お水で薄めたスポーツドリンク」や「経口補水液」などで水分補給をする

もう少し解説

昔から過敏性腸症候群で悩んでいる私からすると、下痢は日常茶飯事ですので「下痢の時の食事内容」というものが自然と「普段の食事で摂るべき食材」ということにはなってしまうのですが・・・やはり「胃腸に優しい食事メニュー」と「水分補給」が大切だということですよね。

それと下痢症状が出る前の段階で「ヨーグルトやお漬物・お味噌などの発酵食品」や「腸のお掃除をしてくれる食物繊維」を積極的に摂ることで腸内環境を整えておけば、IBSのような自律神経の乱れが原因となる下痢を除いた「お腹の調子が悪くて下痢になる」ということは予防できるため、日々の食事は「下痢や便秘」といった便の状態に大きく関わってくることになります。

そして実際に下痢症状が出だしてしまってからは、刺激物は避けて消化の良い食材を食べることが大切なので・・・
玄米よりも「白米やおかゆ」、脂の多いラーメンではなく「うどん」、ひき肉やバラ肉ではなく「赤身のお肉」、サンマやマグロのトロではなく「白身魚や赤身部分」という感じで食品を選ばれると良いと思います。
(なんとなくこれらの食材を見ると食事内容の傾向は分かってきますよね♪)

ただ、意外とアイスクリーム(乳脂肪分が少なめのもの)やカステラ・プリンなどは消化に良いようなので、甘いものが食べたい場合には生クリームを使用したケーキやドーナッツなどではなく、これらのスイーツを選びましょう。
・・・もちろん、あくまでも「どうしても甘いものが食べたいときの選択肢」だというだけですし、アイスはお腹が冷えるのでワザワザ積極的に食べようと思う方はおられないでしょうけど・・・



ちなみに、最近では「虫歯ケア用のガム」や「ダイエット系の飲料」などに必ず含まれてる人工甘味料は消化に悪いので、日常的に適度に食べることは良いとしても下痢に時には避けることがオススメです。

それと・・・下痢には「風邪などの体調不良」や「食あたり」などいろんな理由がありますが、このようなストレスの影響ではない下痢に関しては「下痢止め薬で止める」ということはしてはいけませんよ。
(IBSでの下痢ならば下痢止めを使ってでも日常生活を安心しておくることか重要ですが…)



「下痢は体から悪いものを出そうとする防衛機能」でもあるので、しっかりと出しきってしまうことが大切ですからね。
そしてそういう下痢の場合には水分が失われやすいので適度な補給をお忘れなく。