痔対策用の市販薬と処方薬の違い どうにかしたい!「お腹のトラブル」

痔対策用の市販薬と処方薬の違い

便秘や下痢などで肛門に日常的に負担がかかると、出血や腫れなど「」の様々な症状が日常的に出てきてしまうことがありますよね。
そして痔対策としてはドラッグストアなどでも簡単に市販のお薬が手に入りますが、お医者さんで処方されるお薬との違いがどのようにあるのかが気になったので少し取り上げてみたいと思います。

痔のお薬について


  • 痔は「切れ痔」「イボ痔」「痔ろう」に分けられるが、切れ痔やイボ痔では基本的にお薬(+生活習慣の改善)によって対処することが多い
  • お薬は軟膏などの「塗り薬」や「座薬」が一般的で、出血や痛みの軽減や殺菌などの作用がある
  • 市販の痔対策用のお薬は・・・「リドカイン」により痛み対策を、「ステロイド」により腫れを抑え、「ビタミンE」などで肛門の肌荒れを防ぐお薬が多い
  • 処方薬は市販薬と比べて色々な効果を発揮してくれるお薬があって・・・「イボ痔のうっ血改善」や「切れ痔部分の修復促進」「肛門括約筋を緩めて負担を減らす」などの作用を持つお薬をお医者さんが症状を診察した上で処方してくれるので効果はとても高い
  • 痔対策用の内服薬もあり・・・「便を柔らかくする酸化マグネシウム」や「腸内環境を整えるビフィズス菌」、「イボ痔の炎症を抑えるお薬」、「鎮痛剤」などが処方される
  • 市販薬にしても処方薬にしても軟膏タイプのお薬が簡単に使うことができるが、「座薬タイプは少しコツが必要」となる
  • 「座薬」の使い方は・・・「排便後」に「肛門が清潔な状態」で「しっかりと奥まで挿入(4~5cmぐらい)」し、「挿入後は5分程度横になって安静にする」のがポイント。さらに気温が高いと座薬が柔らかくなって挿入しにくいので冷やして使うのも良い。
  • ステロイドが配合された痔の塗り薬は長期使用には向かないと言われているが、肛門部に少量しか使わないものなのでそこまで神経質に避ける必要はない

もう少し解説


痔でお困りの人ならば「まずは市販のお薬でどうにかしたい」という風に感じておられる方が多いと思います。

とはいえ、やはり痔対策用の市販薬と処方薬とを比べてしまえば・・・当たり前ですが「処方薬の方が効果が高い」ということにはなってしまいますよね。

この理由としては、単純に処方薬のほうが「有効成分の配合量が多い」ということもあるのですが、それよりもお医者さんが肛門の状態を診て、ピンポイントで症状を緩和させるお薬を処方することからこのような違いが出てくると考えたほうが良く、さらに「便通を改善させる内服薬」なども合わせて「総合的に痔の対処できる」というのは処方薬のメリットなのではないかと個人的には感じました。

もちろん、それほど症状が深刻ではない「イボ痔や切れ痔」の人が市販薬を使って「痛みや腫れ、カユミ」の軽減ができているのならワザワザお医者さんまでいってお薬を処方してもらう必要はないのでしょうが、いつまで経っても市販薬では症状が良くならないという人は気軽に「肛門科や消化器外科」などを受診されることがお勧めです。


ただし、「痔ろう※」に関しては「自分での対策」や「市販薬」では対処はできませんのでスグにお医者さんに相談しないといけませんよ。
(※痔ろうとは…直腸付近の肛門部分から菌が入り込み、「内部から外の肛門周辺まで穴が開いてしまい膿が出てしまうタイプの痔」)

とにかく、痔は便通異常や生活習慣の乱れによって「性別や年齢を問わず」なってしまうことがあるので、まだ症状がない人でも「便秘のせいで強くイキんでしまう」とか「下痢で肛門に負担をかけている」なんて人はお早めに対処(「食生活改善やストレス解消、ゆっくりと入浴する」など…)していってくださいね。


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