腸の痛みや便意に敏感になってしまう理由 どうにかしたい!「お腹のトラブル」

腸の痛みや便意に敏感になってしまう理由

過敏性腸症候群という名前のとおり、IBSは「ストレスなどの影響で腸の運動異常が起きて下痢や便秘になる」ことですが、「腸に対する少しの痛みや便意に対して敏感になってしまう」こともかなりモンダイなんですよね。
そこで腸が敏感になってしまう原因についてご紹介したいと思います。

腸が敏感になる原因


  • IBS下痢型の人は「トイレに行くことができない」ということに強い不安感があるので、「行ける時にはできるだけトイレに行っておこう」と思ってしまい、頻繁に排便することを習慣にしてしまっている
  • さらに「突然の強い腹痛」が襲ってくることもイヤなので、少しでもお腹に違和感があるとトイレに駆け込むようになり、それを繰り返しているうちに「脳がその排便習慣を覚えてしまう(腸に少しでも刺激があるだけで無性にトイレに行きたくなる)」
  • 少しの刺激でもトイレに駆け込むような習慣を治して腸を「鈍感化」させるには「トイレを我慢してみる」ことが有効
  • この他の腸が敏感になる原因としては、「腸内環境が悪化して悪玉菌が増えるによる腸の炎症」によっても起こる
  • サルモネラ菌などの菌によって「感染性腸炎」が起こることでも腸が敏感になる
  • 腸の炎症によって刺激に弱くなっている時にストレスがかかると「普段よりもIBS症状が強く出てしまう」ことがあるので注意

腸が敏感になることについてもう少し解説


私を含めた過敏性腸症候群下痢型の人は、ストレスによって大腸や小腸の蠕動運動が活発になり下痢をしてしまいます。

そして皆さんも腸がどんどんと動くことによって何回も排便した後でも、まだ「トイレに行きたい」という思いが襲ってきて何度もトイレに駆け込んでしまう経験が多くあるのではないでしょうか?

とはいえ、実際は何度もトイレに行っているので便はほとんど出ず、ちょっとの下痢便や粘液が出るだけで腹痛も治まるということを繰り返してしまうんですよね…

これは長い間IBS症状があるとどうしても「トイレへの不安自体がストレスの大きな要因になっている」ことが原因で、「少しお腹が痛いからとりあえずトイレに行っておこう」という行動を繰り返していると脳が「このぐらいの刺激でもトイレには行くんだ!」と覚えてしまうんですよね。

ですのでこういった「腸が少しの刺激を感じただけでトイレに行きたいという信号が送られる敏感さ」を解消して腸を鈍感にする」ことが過敏性腸症候群の下痢対策にもなります。

この方法としては「痛みや便意を我慢してみる」というのも意外と有効で、荒療治のような印象を持ちますけど、トイレに行きたいと思う信号を意識的に無視することでだんだんとある程度の痛みにも耐えられるようになるみたいですよ。

・・・ですが、これを実践しようと思っても毎日の出勤や登校前にするというのは少し無理があるので、「外出先でもある程度トイレにスグに駆け込めるような状況」や「自宅」でまずはお試しになってみるのがオススメです。
(自宅だとそもそもIBS症状が出ない人が多いとは思いますけど…)

ちなみに「菌や腸内環境の悪化によって腸に炎症が起きている時」にも腸は敏感になってしまい、この時には食事などによる直接的な刺激だけでなく、ストレスにも弱くなり普段よりも強いIBS症状が出てしまいます。

特に感染性腸炎はお薬で直した後でも多少の炎症が残っているケースがありますので、その際のストレスには要注意ですよ。


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