「心配な腹痛」と「そうでない腹痛」
腹痛に襲われると「深刻な病気になっているのではないのか?」という不安を感じてしまいますよね。
そこで「それほど気にする必要のない腹痛」と「すぐに病院に相談したほうがよい腹痛」を紹介してみたいと思います。
○=気にしすぎる必要はない腹痛 ×=要注意の腹痛
- ○食べ過ぎや乳糖不耐症※などによる腹痛
- ○食後に運動することで起こる腹痛
- ○風邪などで腸が弱ることによる腹痛
- ○便秘が続いたことによる腹痛
- ○ガスでお腹が張ってしまった時の腹痛
- ○排便で治まる腹痛
- ×冷や汗が出るような突然の激しい腹痛
- ×吐き気や高熱を伴う腹痛
- ×排便してもいつまでも痛みがひかない腹痛
- ×下血をしてしまう腹痛
腹痛についてもう少し解説
「深刻な腹痛」と「そうでない腹痛」を挙げてみましたが・・・なんだかアタリマエの事と言えばアタリマエの事になってしまいましたね。
上に紹介したようなことを知らなくても、家族が急な腹痛に襲われた時の痛がり方を見れば「これはマズイ」という判断はできてしまうのではないかと自分でこんな記事を書きながらも感じてしまいました。
ちなみに「○印が付いた腹痛は気にする必要はない」ということになってますが、あくまでも「すぐにお医者さんに相談する必要がない」ということですので何も対策をせずに放っておいて良いということではないのでご注意くださいね。
特に便秘は症状が深刻になると痔や大腸ガンなどのリスクが高くなるのでお早めに対策をしていきましょう。
「過敏性腸症候群による腹痛」はほとんどの方が排便後に痛みが治まると思いますし、IBSが直接的に腸の病気に発展するという危険性はないので腹痛自体を気にすることはありません・・・が、IBSによる便通異常や腹痛により生活に支障がでたり、他の心身症(心へのストレスで体に様々な症状がでてしまう)を発症することがあるのでこちらもしっかりと対処していくことが大切ですよね。
それとよく、「食後の運動による腹痛」を感じる人はいると思いますけど、これは「脾臓」という血液を作る臓器が胃や筋肉に送る血液を作るために激しく動き出すために起こると言われているので全く気にする必要はないですよ。
気をつけるべき腹痛に関しては、やはり「もんどり打つような激しい痛み」や腹痛だけでなく他の症状(発熱・嘔吐など)も出ている場合には急性の「腹膜炎」の可能性があるので注意が必要です。
この腹膜炎は内臓の膜に炎症が起こってしまう病気で、急性腹膜炎は虫垂炎などの炎症が元で細菌に感染して激しい痛みで命にも係ることなので、救急車を呼ぶなどすぐにでも処置が必要となりますよ。
腹痛の原因はその他にもいろいろと挙げられますが、激しい痛みでお医者さんに診察してもらう場合には「お腹痛む頻度」や「腹痛以外の症状(吐き気、脈が乱れる、下血など)の有無」、「過去のお腹の手術歴」などをしっかりと伝えるようにしましょう。