過敏性腸症候群の原因はストレスだけではない どうにかしたい!「お腹のトラブル」

過敏性腸症候群の原因はストレスだけではない

過敏性腸症候群であるのならば「とにかくストレスを解消しましょう」というのがもはや常とう句となっておりますが、ストレスが大きな原因であるとはいえ「ストレスが原因の全てではない」という面もありますよね。
そこで過敏性腸症候群を引き起こす原因について取り上げてみたいと思います。

過敏性腸症候群の原因いろいろ


  • 「ストレスが腸の運動異常を起こす」というだけの理由でIBS症状が出てしまうわけではない
  • 腸内環境が悪くなるだけで「ガスの異常発生」や「少しの刺激で便意を感じやすくなってしまう」ことがある
  • 「腸内環境悪化の原因」は生活習慣や食べ物・・・そして結局「ストレス」も大きく関係している
  • ストレス以外のIBS症状(慢性的な便通異常)の原因として「小腸内の腸内細菌」が引き起こしている場合もある
  • 通常ならば小腸には腸内細菌がほとんど居ないが、とあるキッカケで腸内細菌が住み着くと小腸が追いだそうとして運動異常が起きる
  • 風邪やピロリ菌治療のための「抗生物質」を服用していたら、「小腸内の腸内細菌」が死滅してIBS症状が治まったというケースが実際にある
  • 空腹の時間を長くとる(食事の間隔を8時間以上は空ける)ことで「小腸内の腸内細菌」をやっつけて減らすことができる

原因についてもう少し解説


過敏性腸症候群といえば「ストレスによって腸の蠕動運動に異常が起こり、下痢や便秘を繰り返してしまう」というのが代表的な原因と症状だということは結構知られていることでよすね。

とはいえ単純にストレスだけの原因でお腹のトラブルが起こるということだけでなく、「腸内細菌のバランスの乱れ」や「小腸内に腸内細菌が入り込む」ことによっても引き起こされてるというのはあまり知られていないことなのではないでしょうか?

過敏性腸症候群の原因
まず腸内細菌のバランスが崩れてしまうということは「悪玉菌が増える」ことと意味は同じなのですが、この悪玉菌が腸内で増えてしまうと食事によって消化された食べ物が異常発酵してしまい、ガスがより多く発生して「お腹のハリ」や「ガスがよく出る」などIBS特有の症状が出てきてしまいます。

さらに悪玉菌が増えると、少しの腸への刺激でも過敏に痛みを感じてしまうので、下痢型の方に多い「便意を感じてトイレに行ってもほとんど便が出ない」なんてことが起こるようですね。

とはいえ「ストレスの影響でも腸内環境が悪化してしまうことがある」ので、大雑把に言ってしまえばIBSは結局はストレスが引き金になっているとも言えてしまいます。

なので「蠕動運動と腸内環境」に悪影響を及ぼすストレスはIBSの黒幕であることには変わりがないのでストレスが溜まらないような生活や解消法を見つけておくことは基本の対策法でありながらとっても重要な方法なのではないでしょうか。

そしてストレス以外のIBS症状が起こる原因といえば「小腸の中にいる腸内細菌」です。

これはもともと大腸に比べて免疫力の高い小腸の中には腸内細菌はほとんどおらず、体調を崩すなどして小腸のガードが甘くなった時に「ドサクサに紛れて小腸に住み着いてしまった腸内細菌を敵とみなした小腸が過敏に反応して下痢を引き起こしてしまう」ということらしいですよ。

ちなみに前に書いた「IBSを含めた下痢症状とピロリ菌の関係」という記事では小腸の腸内細菌対策についてに触れてます。
・・・が、「そんな記事をイチイチ読んでられないよ」という人に向けて簡単に対策法について説明しますと、要は食事の間隔を8時間以上空けることで小腸の腸内細菌を餓死させてしまうという対策ですので皆さんもお試しになってみてくださいね。

それにしても「過敏性腸症候群」という病名も昔は大腸だけの運動異常が問題とされていることから「過敏性大腸症候群」なんて呼ばれてましたけど、今では小腸も含めた腸の運動異常が見られるのが分かってきたことで名称が変わっていったなんてケースがあるので、これからさらに過敏性腸症候群に関して新たな原因が分かっていけば対処法も増えてくれるので良い事ですよね。


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