便が細くなる原因とは？

「便の状態は体の健康状態をあらわしている」なんてことはよく言われていますが、便が細くなってしまうのにはどのような原因があるのかをご紹介したいと思います。

便が細くなるワケ

• 元々の食事量や食物繊維の量が少なく、便がしっかりとできていない
• ストレスにより肛門近くのＳ状結腸が痙攣して細くなってしまう
• 自律神経の乱れで「内肛門括約(かつやく)筋」がうまく広がってくれない※
• 痔による排便時の痛みが嫌で、自分で肛門を狭めて排泄してしまっている※
• 切れ痔を繰り返し、切れた部分が炎症をおこすことでだんだんと肛門が狭くなってしまっている
• 肛門近くの腸にガンができ、腸の内部が狭くなる
• ガンではなく「いぼ痔」でも大きくなると邪魔をして便が細くなってしまうケースがある

原因についてもう少し解説

ストレスの影響によって腸が狭くなり便も細くなるということから「過敏性腸症候群の症状として便が細くなる」ということは普通にありえるようですね。

そして「※印」の項目に関しては「自律神経の乱れで肛門が広がらない」という事と「自分で肛門を狭くしている」という2つがなんかわかりにくいのではないでしょうか？

これは肛門の筋肉には「内肛門括約筋」と「外肛門括約筋」があり、内肛門括約筋は心臓や胃腸などと同じように自律神経によって制御されているので自分の意志ではどうにもなりませんが、外肛門括約筋は自分で締めたり広げたりができるようになっています。

ですのでよくトイレを我慢するときの言葉としてよく使われる「肛門括約筋」は自分で意識して動かすことができる外肛門括約筋ということになり、IBS下痢型の私はこの外肛門括約筋に毎日のようにお世話になっているということになりますね。

ちなみに私の場合はIBSが習慣化しているので「常に便が細いか？」と言われると下痢便なのでどうにも答えるのが難しいところですけど、いわゆる「健康的な便」というものはほとんど見ることはありません。

でも確かに便の状態が少しは形作られている朝一番のトイレでは細い便がでることがほとんどですので、ストレスで腸が狭くなっているのか痔による影響かのどちらかということになりそうです。

それと大腸がんに関してはある程度大きなガンにならないと便が細くなるということはあまりないので、数年に1回でも定期的に大腸がんの検査をされているのならば「便が細い=大腸がん」という考えよりは他の原因を疑ってみてくださいね。

今まで全く大腸の検査をしていないという人は内視鏡検査をされるのが良いことは良いですが、不安になり過ぎずにまずは痔や過敏性腸症候群の症状を緩和させるような生活や対処をされてみることから始められてみてはいかがでしょうか。