IBS下痢型の男性用処方薬:「イリボー」 どうにかしたい!「お腹のトラブル」

IBS下痢型の男性用処方薬:「イリボー」

過敏性腸症候群の画期的な処方薬として注目されているアステラス製薬の「イリボー」のご紹介です。

処方薬イリボーのポイント


  • 男性のIBS下痢型の方のみに処方されるIBS用の薬
  • 女性には副作用が強く、臨床試験でも結果が出なかったことから処方はされていない
    ※2015年、女性にもイリボーが処方可能になりました
  • 成分はラモセトロン塩酸塩
  • 薬の種類は「2.5μg(マイクログラム)と5μg」の2種類がある
  • 薬の飲む量は5μgを1日1回となり、1日の限度は10μg
  • 下痢の原因であるセロトニンによる腸への影響をブロックする
  • 「下痢による不安」から下痢になるというIBSで陥りがちな悪いサイクルを断ち切れる可能性が期待できる
  • 最近、水なしで飲めるタイプのイリボーが発売された

イリボーについてもう少し解説


IBS用の薬としてイリボーは今までになかったアプローチによる処方薬なので注目を浴びてますよね。

というのも今までのIBS治療薬というものは、下痢型ならば「下痢止め薬」といった具合に症状を抑える薬や心に作用して不安を取り除くようなお薬、腸や便の状態を整える薬などでした。

イリボー
でもイリボーは簡単に言うと「IBS特有の腸の動きを早める原因をブロックして下痢を起こさせない」というお薬となっています。

具体的にはIBSの下痢型の人の症状は、
「ストレスを感じる」→「腸内にセロトニンが発生」→「※セロトニンが腸管神経の5-HT3受容体拮抗剤に作用する※」→「腸の動きが活発になり下痢や腹痛になる」
という流れになっていて、イリボーは※印で囲まれたところでセロトニンの影響をブロックするというから目からウロコが落ちるような画期的なお薬ですよね。

この薬の特徴を考えると、
私のようにふとしたキッカケでお腹を壊してしまい、そこから「また腹痛になるんじゃないか?」という不安からさらに症状が悪化するという悪循環を断ち切ることができるので、私ももっと早い段階でこの薬を飲んでいればと強く感じてしまうようなお薬となっています。

ちなみに私もイリボーの服用経験はあります。

処方される時にお医者さんに「副作用としてかなり強い便秘が起こるかもしれません」・・・と念を押されましたが、私の場合はイリボーを朝飲んだとしても次の日の朝には下痢をするような感じなのでその副作用はあまり感じていませんね。

とはいえやはり私のようなIBS下痢型用のお薬ということで飲んだ日は結構快適に過ごすことができますよ。

でも私の場合は長年のIBS症状により「下痢をするんじゃないか」という不安感が心にこびりついてしまっているのでイリボーによりIBSが完治するということはなさそうですが、症状を抑える効果はかなり期待ができるので長期的に見てイリボーにより日々の生活での成功体験を積み重ね、気がついたらIBSのことを忘れていたなんてのが理想の形なんじゃないかと個人的には思っています。

是非、「男性・過敏性腸症候群下痢型」という2つの条件に合う方はお医者さんに相談して一度はお試しになってみてはいかがでしょうか。


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