「漢方」ってどんなお薬? どうにかしたい!「お腹のトラブル」

「漢方」ってどんなお薬?

私のような過敏性腸症候群により下痢を繰り返してしまっている人をはじめ、いろいろな症状対策のために漢方薬を飲まれている人はおられると思います。
そこで「漢方薬とはどういったものなのか?」について少しご紹介したいと思います。

漢方薬とは?


  • 漢方薬とは「生薬」を理論にもとづいて組み合わされた治療薬
  • 生薬とは私達の体に作用してくれる自然に存在する植物や鉱物のことで、漢方薬の原材料
  • ドラッグストアなどでも漢方薬そのものだけでなく「生薬の作用を利用した便秘薬」などいろいろなバリエーションで販売されており、手軽に入手ができる
  • その人の症状に合うための漢方を探すのはとても難しいので、できるのならば初めはお医者さんによる判断で処方してもらったほうが良い
  • 下痢止めをはじめとした一般的な処方薬と同じように漢方薬も保険が適用されるので費用負担は少なくて済む
  • 漢方により体質を改善するには長期間(年単位)の服用が必要だが、一時的な症状(便秘や頭痛…)の緩和には比較的即効性がある
  • 漢方治療の基本は「一時的な不快症状の緩和」と「体質改善」を同時に行っていくことで、不快な症状が出ないような体作りをすること
  • 漢方薬だけでなく、日々の生活や食事内容を合わせてすることが症状緩和には大切
  • 漢方薬にも少なからず副作用はある

漢方薬についてもう少し解説


漢方薬は、自分の症状にはどんな漢方が合うのか分からなかったり、長期間服用する場合の費用面により敷居の高さを感じている人は多いですよね。

とはいえ漢方によって過敏性腸症候群をはじめいろいろな不快な症状が改善した人が居ることも事実なので、有効な対策法のひとつとして考えみるのも良いと思いますよ。

でも個人的にはどこのお店でも売っているような「〇〇漢方便秘薬」など目的がハッキリとしてるような商品ならばご自身の判断で使用しても良いですが、「市販の漢方薬そのもの」をいきなり自分の判断で買うというのはあまりオススメしません

というのも漢方はその人の「症状や体質、さらには体力の有る無し」によってどれを使用するのかの判断が難しいんですよね。

なので「これから漢方を使用していきたい」と思っているのならば面倒臭がらずにお医者さんに相談してみることが大切ですよ。

お医者さんで処方される漢方薬ならば「プロの診断によってオーダーメイドで処方された」という安心感だけでなく、費用面でも保険適用がされるので診察料を含めても割安になりますよ。

ちなみに「漢方は効き目がゆるやかなので副作用も少ない」と思っている人も多いと思いますが、市販されている便秘薬にも含まれている「センナ・大黄」などの生薬により「大腸メラノーシス」という腸が黒くなって蠕動運動が弱まり便秘がさらに悪化するケースもあるので、副作用が全くないということはないので覚えておいてくださいね。

さらに漢方に含まれる生薬によってアレルギー症状が出てしまうケースもあるので注意が必要ですよ。

漢方薬は自分に合った漢方薬を探す難しさや費用面を考えると「皆さんにオススメします」とは言えませんが、強い下痢止めや下剤・頭痛薬などを常用してしまうのであれば、その代わりに副作用が一般的には少なめな漢方薬は症状改善のための手段として大きな選択肢のひとつとなると思います。
対症療法だけではなく、症状が起こる根本原因も長期的な目で見て解決したいという人にはピッタリのお薬ですからね。


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