心療内科に通っている家族がいる場合の接し方

ストレスなどによって心が不安定な状態になると、それが体にまで影響して様々な症状としてあらわれてしまう「心身症」の治療をするために心療内科に通われている家族がおられる場合にはその家族との接し方は大切ですよね。
そこで「心療内科に通われている家族にどう接するのか？」つにいてまとめてみました。

心療内科に通う家族がいる場合に心がけること

• 安易に「頑張れ」とか「前向きになれ」などの言葉はかけない
• 外食や旅行などの外出は本人が行きたいと言うまでは誘わない
• 家族のストレスを治療中の本人には伝わらないようにする
• 「～した方が良い」などの忠告はしないほうが良い
• 回復に向けて家族が焦ってはいけない
• 治療中で心も体も疲れている状態でも家族に迷惑をかけまいと本人が平静を装っていることを理解する
• 話を聞いてあげたり、本人の意見に同調することは大切
• 自分たちは味方で一緒に病気に取り組めるよう見守る

もう少し解説

上に挙げたものは少し重い心の症状をお持ちの方に対する接し方となりましたけど、過敏性腸症候群で心療内科に通われることも特に珍しくないですよね。

やはりIBS症状は長く続くとパニック障害などを併発しやすかったり、逆に心の病からIBS症状が新たにあらわれる場合もあるので心療内科にお世話になるケースはこれからさらにIBS患者さんが増えるとともに多くなっていくと思います。

ちなみに私が心療内科に通っていた時はIBS症状のみが主で、そこまで家族の言葉に対して過敏に反応するということはありませんでしたが、朝に何度もトイレに入って篭ってしまうことや症状に対してなかなか理解してもらえないにストレスを感じてかなり不満を持ってしまってました。

ですのでよく言われている事ですが、心療内科に通われている方は自分なりに症状改善を目指して頑張っており、安易な励ましの言葉は「その言葉に答えなきゃ」という焦りの思いを抱かせてしまうので極力言ってはいけませんよ。

それに気分転換のために食事や旅行などに誘うことも本人がやりたいと言い出すまでは誘うことはしないほうが良いようですね。

さらに家族が特に注意しないといけないことが、治療中の本人からすると「家族に心配をかけたくない」という思いから意外と家族の前では普通に振舞っているケースがあります。

なのでその状態を見て「もう元気なんだから外に出よう」とか「積極的に活動しなさい」などの声をかけるのは止めましょう。

あくまでも「本人が自分で活動をしたい」と思うまでは見守ることを心がけてくださいね。

とにかくいろいろと挙げましたけど、治療中の人以外の見守る家族も大変で焦りやストレスを感じるのも分かりますが、本人に負担をかけないことや本人が治療に専念できるような環境づくりをされるということが家族にとって大切なのではないかと思います。